ご挨拶
第7回日本臨床薬理学会近畿地方会
会長 福岡 和也
近畿大学病院 臨床研究センター センター長 教授
このたび、第7回日本臨床薬理学会近畿地方会を、2024年9月28日(土)にブリーゼプラザ小ホール(大阪市)にて、「いのち輝く未来につなぐ臨床薬理実学」をテーマに開催させていただく運びとなりました。
臨床薬理学は、科学的な「合理的薬物治療」を志向する学際領域であり、薬物治療の有効性と安全性を最大限に高め、個々の患者さんに最良の治療を提供することを目指しています。近年の医学・生命科学研究の進展によって、疾患の分子機構の解明が進んだ結果、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの革新的医薬品が数多く開発され、臨床導入されるに至りました。これにより、がんの薬物療法は、目覚ましい進歩を遂げて個別化医療の推進に大きく貢献することとなりました。更に、ICT技術を駆使したデータサイエンスの急速な深化によって、人工知能、コンピュータシミュレーション、バイオインフォマティクスなどのモダリティーが融合し、副作用の予測、医薬品の効果の最適化なども実現可能となりつつあります。その一方で、現在のわが国の臨床試験を取り巻く環境は、世界的潮流の影響を受けて、重大な変革期を迎えています。具体的には、DX(デジタルトランスフォーメーション)、DCT(分散型臨床試験)、PPI(臨床試験への患者・市民参画)、GCPリノベーション、QMS(品質マネジメントシステム)、臨床研究法や生命・医学系倫理指針改正など、喫緊の課題への対応が求められています。しかしながら、われわれは、臨床薬理学に課せられた「生命科学の成果を病める人に薬として届ける」という使命を見失うことなく、これらの課題に向き合っていかなければなりません。わが国から新しい創薬を継続的に創出していくために、本学会および学術集会の果たす役割は、今後益々重要になっていくものと考えます。
本学術集会が、臨床、研究、医薬品開発など様々な立場で薬に関わられている方々にとって有意義な会となりますよう準備を進めて参りますので、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
開催概要
- 学会名称
- 第7回日本臨床薬理学会近畿地方会
- テーマ
- いのち 輝く未来につなぐ臨床薬理実学
- 会期
- 2024年9月28日(土)
- 会場
- ブリーゼプラザ 小ホール
〒530-0001 大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー7階
https://www.breeze-plaza.com/ - 開催形態
- 現地開催のみ
- 会長
- 福岡 和也(近畿大学病院 臨床研究センター センター長 教授)
- 運営事務局
- 第7回日本臨床薬理学会近畿地方会 運営事務局
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